FC2ブログ

セイコーファイブ Cal.6139の修理

130716-1.jpg
ジャンク品セットの中にあったセイコーファイブです。
機械式時計全盛期の時代に普及品としてよく売れたシリーズです。
現在でも(恐らく)大量に残っていると思いますが、普及品ゆえちゃんと整備された個体も少ないと思います。

今回はこの時計を修理します。



130716-2.jpg
裏蓋はスナップ式。
コストを下げるためにスクリューバックになっていません。

130716-3.jpg
中を開けるとこんな感じ。
個人的には普及品の割りには奇麗な機械だなと言う印象があります。

130716-4_20130806151136a50.jpg
機械を取り出します。

130716-5.jpg
文字盤を取り外します。

130716-6.jpg
カレンダーの曜日のディスクを外しました。
日付のディスクを固定する部品に赤で囲ったように石が入っていました。
曜日のディスクが滑らかに動くようにするための石だと思います。

130716-7.jpg
自動巻きのローターを外したところです。
結構カッコイイと思います。
まるで昔の新日本海フェリーの船(ニューしらゆりとかフェリーらべんだぁとか)のような階段構造だと思います。
もしもこの記事を時計マニアさんが読んで見ても、ちっとも意味が分からないでしょうけど。

130716-8.jpg
ばらしている途中です。
写真の赤のしるしを付けた所は香箱の軸が入る穴です。この時計は振るとちゃんと動きましたが、分解してみたらこのようにスラッジがたくさん付いていました。

130716-9.jpg
テンプはこのようにばらばらにします。


130716-10.jpg
バラバラにして洗浄した後の写真です。

130716-11.jpg
まず最初にテンプを組みなおして、耐振装置も組みました。

130716-12.jpg
では・・・

130716-13.jpg
順々に組んでいきますが・・・

130716-14_20130806152351cf2.jpg
輪列周りはあっさりと組みあがったのです。
普及品だから大量生産できるようにそれぞれの車が単体でも立つように出来ていました。

130716-15.jpg
アンクルを組んで・・・

130716-16.jpg
テンプを組んで・・・

130716-17.jpg
あっさり出来上がり。
これは凄い。時々スイスの安物なんかだと恐ろしく組みにくい機械があったりしますが、あまりにもあっさりと組めたのでびっくりでした。



130716-18.jpg
それではカレンダー周りに入ります。

130716-19.jpg
日付のディスクを組んで固定。
曜日のディスクを上からかぶせてスナップリングで固定。
曜日の早送り機構が無い事も手伝って、単純明快な構造で、なお好印象。

130716-20.jpg
ここでひっくり返して自動巻きの巻き上げ機構部分を固定。結構カッコイイ!


130716-21.jpg
後は文字盤と針を取り付け・・

130716-22.jpg
ケースに収めたら自動巻きのローターを組み付け・・・

130716-23.jpg
出来上がりました。
この時計は竜頭を押し込むことによって日付の早送りは出来ますが、曜日の早送りは出来ません。
それが現在のアンティーク時計市場での評価を下げる原因の1つになっているのかもしれませんが、実用を考えたら当時時計1つを一生物と思って大事に使っていた人にとっては曜日の早送りは不必要なものだったはずです。
実際この機種はグランドセイコーのベースにもなった機械だし、この個体もその後試しに使いましたが、かなり精度の高い状態まで仕上がりました。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

No title

クオーツで時間の経過したものを精度調整出来れば
もう、グランドセイコーになりますね。w

Re: No title

サッピエロさん、こんにちは。

おっしゃる通り、普及品でも時間をかけて調整するとかなり精度を追い込めますよ。
クオーツの機械にも実は進み、遅れを調整するところがありますよ。

No title

思いっ切りカテゴリー違いですが。港湾の仕事をテレビが取り上げます、NHKにて本日(6日)19:30から放送する「プロフェッショナル」です。番組情報によると、水先と自動車運搬船への積み込み? 船舶食糧? 名古屋港で活躍する三人に焦点を当てた内容とか。間に合えば良いのですが…。
で、再放送が有ります(実は、こっちを先に知ったのでした)。10日0:10から、日を跨いでますから録画には注意して下さい。それぞれの内容についてはあらまし以上を知ってますが、名古屋港の事は殆ど知りません、興味は充分…(笑)。

おぼろげな記憶ですが、竜頭を引っ張って0時前後を戻したり送ったりした記憶とカレンダー(日と曜日)を送って調整出来た
のを覚えてます。でも、時計が3~4個なのにどれがとれだかは全く思い出せません(苦笑)。
>実用を考えたら当時と計1つを一生

Re: No title

秋田利用さん、こんにちは。

週末は出かけておりました。テレビは全然見ないのですが、興味がある内容ですね。
船旅を扱った番組はたまにあるようですが、裏方さんや貨物船に焦点を当てたものは少ないですね。

と計→時計 校正しました。
プロフィール

U-BOAT

Author:U-BOAT
福岡県出身。縁あって静岡県浜松市に住み着いて10年になります。
いろいろなことに挑戦してみたいという気持ちは常にありますが、実力が伴っていません。
凝り性ではありますが、ネットの世界では私よりも知識の深い人はいくらでも居ます。
趣味も旅行を始め、多岐に渡ります。ジャンルにとらわれない少しばかり濃い目のブログを作っていきたいと思います。
ご指導、ご鞭撻よろしくお願いします。 2010年8月

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
最新記事
最新記事
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR