カルチェマストタンク ちょっとだけ修理 ETA2512

カルチェマストタンクの修理です。
妙齢の女性から預かった時計です。ある日突然動かなくなったそうな。

写真のように純正の尾錠も付いています。

裏蓋をチェックするとどうやらこの時計はスターリングシルバーに金張りの外装のようです。
それでも結構良い値段したはず。良い値段の時計の修理代も良い値段してしまうので、半分諦めていたんだとか。
ちょっと頑張ってやってみましょう。

では、ケースを開けましょう。
このようにケースの横をネジで4箇所止めているだけです。完全非防水仕様ですな。

ケースから出してみるとこんな感じ。

機械は写真のように彫刻が掘られていました。

まず文字盤を外します。

機械代に載せてじぃっと観察してみます。
ネジを巻こうとしても異様に手ごたえが軽いのです。

ちょっと香箱回りを観察してみよう。
こうやって外してみてようやく原因がわかりました。

竜真が折れていたのです。(取り出している様子は省略)
竜真をどこかから入手する必要があります。

・・・と言う事でネットオークションでこんな時計を調達してきました。
エルジンの手巻き式の時計です。

機械を開けて比べてみたところです。
写真のように仕様は全く同じ。元々はETA Cal.2512なのです。
こいつのリュウズを使えないかと考えて見ましたが、錆が回っているし、ちょっと頼りない感じだったから諦めました。

・・・と言う事で素直に時計の部品屋さんに竜真を発注しました。
「カルチェの竜真」なんて言ってしまうと値段がうんと跳ね上がりそうですが、「ETA2512の竜真」と注文すれば値段は300円。

写真を撮り忘れましたが、汎用部品なので竜真の長さは自分で調整する必要があります。300円なりの理由があるのですw
大まかに竜真を切って後はホームセンターで買ってきたダイヤモンドヤスリで調整しました。
我が家のダイヤモンドヤスリ、あるときは車に、あるときは半世紀近く前のバイクに、そしてあるときは時計の部品加工にと大活躍してくれます。

リュウズを取り付けてこんな感じ。
実際のところ元々の折れた竜真から竜頭を外すのが一番苦労しました。

そして機械に取り付けて試運転。
意外に調子よく動いているので、今回は分解修理はパス。


文字盤を取り付け・・・

横のネジを締め込み・・・

無事治りました。
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コメント
No title
>>妙齢の女性
いい響きですねぇ。
そういえば先日営業に来られた証券会社の方がそんな感じでした。
ボートさんは小粋な言葉を知っていらっしゃる。
何だかモテてそうですね。
いい響きですねぇ。
そういえば先日営業に来られた証券会社の方がそんな感じでした。
ボートさんは小粋な言葉を知っていらっしゃる。
何だかモテてそうですね。
Re: No title
こうじさん、こんにちは。
>>妙齢の女性
「中高年の」「ご高齢の」とかいろいろ考えているうちにぱっとひらめいただけです。
生まれてこのかた一貫して
モ テ た こ と は な い で す よ。
>>妙齢の女性
「中高年の」「ご高齢の」とかいろいろ考えているうちにぱっとひらめいただけです。
生まれてこのかた一貫して
モ テ た こ と は な い で す よ。
No title
ボートさん。。
妙齢≒適齢期もしくは女盛りのお年頃です。。。
妙齢≒適齢期もしくは女盛りのお年頃です。。。
Re: No title
こうじさん、おはようございます。
「妙齢」という言葉の使い方を間違えたかもしれません。
クォーツ化される前のカルチェの手巻きの時計を買っているあたりでだいたいの年齢がわかるはずですよw
「妙齢」という言葉の使い方を間違えたかもしれません。
クォーツ化される前のカルチェの手巻きの時計を買っているあたりでだいたいの年齢がわかるはずですよw