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シチズン コスモトロンX8の分解修理

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今回はシチズンコスモトロンX8という時計の修理をしてみました。
時計に関する知識の深い方ならだれでもご存じとは思いますが、この時計は電磁テンプ式です。
すなわち、いわゆる機械式時計がゼンマイがほどける力を利用して動いているのに対して、この時計は電池でテンプ周りに磁場を作りテンプを規則正しく往復運動をさせて時計としての機能を持たせています。
クオーツ時計がメジャーになる前に存在した駆動方式で、シチズン以外にも同様の構造の時計を作っているメーカーはありました。






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時計の裏蓋を開けたところです。赤い丸のところにゼンマイではなくて、電池が入っているのがわかると思います。

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まずはケースから機械を取り出します。

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文字盤を外します。

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カレンダーを先に分解しておきます。

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それでは本体の分解に入ります。

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まずは回路部分を外します。これが機械式の時計なら、まずテンプを外すのですが、この点はクオーツ式に似ているのかなと…
理由は簡単、このように添付のところに磁場を作るためのコイルが入っていて、テンプが取り外せないようになっているからです。

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このようにまずコイルをずらして…

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時計の表側の黄色で印をしたねじを緩めて…

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これで回路が外せます。無理をして断線させたら時計がパーになってしまうから、その辺はちゃんと分解する前によく観察しておく方が良いです。マニュアルがあるんだったらそれが一番良いのですけどね。

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それでは改めて機械台に乗せます。

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テンプを外しました。
テンプがずっしりと重いのか、ひげゼンマイもこの写真以上に伸びてしまいます。

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テンプはその時計の精度を決める決定的な要素ですので、ちゃんと分解して洗浄します。

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電磁テンプ式の時計のガンギ車です。
テンプの往復運動で歯車を送り出す構造ですので、普通の機械式とは全く違う形状をしています。

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それではあらかた分解して、洗浄後の写真です。ここから組み立てに入ります。

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まずはテンプの受け石から組みます。

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機械台に乗せます。

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まず秒針を動かす歯車の取り付けから。

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その他の輪列を組んでおきます。

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輪列周りには石を使っていないため、ちょっと組みつけに苦労しました。

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アンクルを矢印のところに取り付けます。

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テンプの組付けです。写真のように天輪が2個付いているため、組み付けには苦労しました。

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ビローン。ヒゲゼンマイを変形させてしまうとおしまいだ。

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テンプを組みつけてから、回路部分を取り付けます。
配線を切らないように気を使いました。

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無事組み付け終了。

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電池を入れて試運転です。
テンプが振れているのが判りますでしょうか?

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カレンダー周りの組みつけに入ればゴールも近いぞ・・・

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いつものように針を取り付けて・・・

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無事完成しました。


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コメント

非公開コメント

趣味の時計分解

U-BOAT様

こんばんわ。はじめまして。

シチズンに電磁テンプがあったんですね。
ハミルトン-リコーの電磁テンプは、知ってましたが・・・。

時計の分解、組立に興味があります。
時々、寄らせて頂いて宜しいでしょうか。

・・・。

Re: 趣味の時計分解

のんきな毎日さん、はじめまして。

このブログは旅行記メインですが、時々車のメンテナンスや時計の修理記事などが出てきます。
時計の修理についてはあまり人気の無い時計について扱っているものが多いです。すでに20以上時計修理記事は作っていますが、だいたい1か月に1度程度で出していきます。
シチズンの電磁テンプ時計は当時は結構な数販売されていたはずです。チタンのケースやクロノメーター規格に合格した商品もありました。探せばいくらでも稼働品が手に入りますよ。
ほんの10年位前はだれも見向きをしなかったと思いますが、現在ではネットオークションでもそれなりの値段がつくようになりました。
今後ともよろしくお願いいたします。

No title

こんばんは。
yahooブログでB級な時計趣味を書き散らしているtohokuhonsenです。
コスモトロンの電池の件ですが、78系は1.35Vなのに対して、なぜか48系は1.5Vが指定されています。
ですので、X8は酸化銀電池を使用して問題なし、ということになります。

私は古いカメラも好きで、たくさん集めましたが、同様の問題がありました。
あるメーカーのカメラは、水銀電池の電圧特性に依存した設計をしていたが、別のメーカーは調圧する仕様になっていた。だから前者は酸化銀電池を使うと露出が狂うが、後者は問題なかった、なんてことを話題にしたものです。いずれにしても、水銀電池が指定電池のカメラに酸化銀電池を入れて壊れたという話は聞きませんでした。

Re: No title

tohokuhonsenさん、おはようございます。

おっしゃる通り、なぜか48系の方は1.5Vの電池を指定していて、世代の新しい78系は1.35Vの電池を指定しているのですよね。
48系の時計に使う電池は酸化銀電池1.55Vなのか、それともアルカリボタン電池1.5Vなのかも非常に気になっています。
プロフィール

U-BOAT

Author:U-BOAT
福岡県出身。縁あって静岡県浜松市に住み着いて10年になります。
いろいろなことに挑戦してみたいという気持ちは常にありますが、実力が伴っていません。
凝り性ではありますが、ネットの世界では私よりも知識の深い人はいくらでも居ます。
趣味も旅行を始め、多岐に渡ります。ジャンルにとらわれない少しばかり濃い目のブログを作っていきたいと思います。
ご指導、ご鞭撻よろしくお願いします。 2010年8月

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