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グランドセイコー ツインクオーツ cal.9942の分解修理

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グランドセイコー ツインクオーツです。
1970年代のクオーツ時計の中では精度の面でも、価格の面でも最高クラスに君臨していた時計です。(厳密にはさらにその上にセイコースーペリアのツインクオーツがあったとか、シチズンの4MGがあったとか突っ込まないでね。)
この時計も電池を入れても動きません。修理することにしました。



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まずは外装のチェック、このオリジナルのブレスレットに注目。このようにステンレス無垢の素材を使った高級感溢れるものでした。

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変形角型のこの機種はケースを開ける方法も多少違います。
本来なら専用工具があって矢印の部分をこじって裏蓋を持ち上げるようですが、普通に片側ずつこじっても大丈夫です。

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この通り。文字盤の周囲は防水のためにかなり大きめのゴムパッキンがついています。

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ゴムパッキンを外すとリュウズの側(矢印の部分)に小さな小窓がでてきます。
ここから覗ける小さなレバーを押してあげると竜頭を外すことが出来ます。

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この通りです。

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それでは分解へ。針を外してから文字板を分離させます。

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矢印の部分のリングを外すとカレンダーが外れます。

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外した後はこの通り。

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それでは機械台に載せます。

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まずカバーを外します。この矢印で示した小さな金属の筒状のものの中に水晶(クオーツ)が入っているわけです。

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そんな薀蓄をたれたあとはいきなりバラバラになったあとの写真です。奇麗に洗浄したつもり。

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それでは組み立てに入ります。既に少々組んでいます。

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ステップモーター、歯車をセットして左の地板をかぶせます。

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無事完了。4つの歯車のホゾを一度に入れるわけですから変に煮詰まるとうまくいきません。
うまくいくときはやたらと早くスルッと入りますけどね。

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ここまで来たらこっちのもの。しかしこの機械は非常に格好が良いと思います。
お気に入りのムーブメントです。

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最後にカレンダー周りの組み立てです。ひっくり返して、まずは日付のディスクを組みます。

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その後曜日のディスクを組んでOリングで固定します。

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文字盤を組んで、針を取り付けます。

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ゴムパッキンを載せます。

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最後に電池を入れてみたら無事動き出しました。

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出来上がりです。
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コメント

非公開コメント

おはようございます。
就職して初めてクォーツ時計を買ったのが、グランドセイコー(1980年代)でした。
すごく高かったですね。

Re: タイトルなし

けんちゃんさん、おはようございます。

就職して最初に買った時計がグランドクオーツとはすごいですね。
クオーツ時計は骨董的な価値がないということになっていますが、それでも状態の良いグランドクオーツなどはネットオークションでもそれなりの値段が付きますよ。

修理してみても、修理することを前提とした作りになっていますし、見てくれも美しいです。
まだ持っているなら大事にしてください。

こんばんは。
就職して約10年で、初めてクォーツ時計を買った次第です。
今も、元気に働いてくれています。

Re: タイトルなし

けんちゃんさん、おはようございます。

個人的にはご年配の方が若いころに買ったであろう古い時計をきちっとしている姿は非常に好印象です。
なんとなく信用できる人にみえてしまいます。

洗浄してみたいのですが

はじめまして。いつもブログを拝見しております。
E46とラビットの記事は特に好きなんですが、今回は時計について少し教えてください。

35年ほど前に入学祝いにもらったType2(7546)があるのですが、電池を入れて見たところ1日30分位遅れる状態です。
私も一応DIYerを自負しておりまして、初めてOHにチャレンジしてみようと色々調べているところです。
ベンジンで洗浄すれば良いことは分かったのですが、コイルや水晶も洗うほうが良いのでしょうか?
また、組む時に注油しなくても良いのでしょうか?

竜頭を抜く所から不安ではありますが、壊してもいい時計でまず練習してみようと考えています。
素人がやりそうな失敗等、何かアドバイスいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

Re: 洗浄してみたいのですが

oink!さん、初めまして。
U-BOATと言います。oink!さんのブログは早速拝見させていただきました。今後いろいろと参考にさせていただきます。
クオーツ時計の修理では回路とコイルは特に何もしていません。
機械の輪列周りではほぞにほんの少しだけオイルを注しています。
私もそうでしたが、最初はドボッとつけすぎてしまいます。結果的にすぐに時計が動かなくなります。
それからクオーツ時計はステップモーターが強い磁気を帯びていますから、ピンセットは耐磁性のものが良いですよ。
もしも手が付かないようだったら、また連絡ください。
今後ともよろしくお願いいたします。

No title

こんばんは。
ご回答ありがとうございます。
「オイルをドボッとつけすぎて動かなくなる」に少々ビビってしまいました。
とりあえずツールを買い揃えようかと色々見ていたら、結構色んなモノが売っているんですね。
オイルは粘度が違うものが色々ありますが、場所によって使い分けたりシビアに考える必要があるのでしょうか?
このグランドセイコーだとどんなオイルなんでしょうか?
何度もすいませんがよろしくお願いいたします。

Re: No title

oink!さん、こんにちは。

オイルの使い分けの件ですが、私は一番スタンダードなもの1種類を使っています。私が時計の修理を習ったお師匠さんは特に使い分けをしていませんでした。
クロック用とかでなければ「一番よく売れているもの」と注文するのが良いと思います。
オイルを注すオイラーという工具があるようですが、それを使えば付け過ぎは無いのかも知れません。
私はお師匠さんから習った通り、(戦前スタイルの)筆を使っているから付け過ぎに注意をしています。

oink!さんからコメントがあったので、先日試しにCal.75の分解組み立てをしてみましたが、過度に力を加えたりしなければ大丈夫と思います。
万一手がつかなくなったら送ってください。
プロフィール

U-BOAT

Author:U-BOAT
福岡県出身。縁あって静岡県浜松市に住み着いて10年になります。
いろいろなことに挑戦してみたいという気持ちは常にありますが、実力が伴っていません。
凝り性ではありますが、ネットの世界では私よりも知識の深い人はいくらでも居ます。
趣味も旅行を始め、多岐に渡ります。ジャンルにとらわれない少しばかり濃い目のブログを作っていきたいと思います。
ご指導、ご鞭撻よろしくお願いします。 2010年8月

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