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セイコー surper (スーパー)の分解修理

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名前はセイコースーパー。昭和30年頃ようやくセイコーも戦後の混乱期から脱却し、まともな時計を作り出した頃の製品です。
何を隠そう隠さない、この時計は私が高校1年生の頃生涯で初めて買ったアンティークの時計なのです。
古物商のオヤジとか、自分じゃ時計の修理も出来ないのに偉そうなことを語る時計屋の店主などの甘言に乗ってポンコツを掴まされる事から始まって幾数(十?)年、私はすっかり世間の荒波にもまれて老獪な時計マニアになったのです。

・・・とまぁそんな事は置いといて、久しぶりにこの時計を引っ張り出してみたけども動いてくれません。
ネジを巻くとガリガリ言うし、ちょっと動いては止まるの繰り返し、修理してみることにしました。

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この時計の裏蓋ですが、中央付近に鳥の形の刻印があるのが分かるかな?
当時のセイコーの純正のケースには必ずこのマーク(鶴マーク)が入っていました。

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機械は8石。まじめな話をしますと機械式の時計は最低でも17石は無いと長期間の実用には耐えません。8石だから機械にガタがあるかなー・・・やっぱ止めようかな・・・と悩みました。
とか何とか言うけど、本当は石の数が少なすぎる機械式時計はちょっと修理が面倒なのです。

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文字盤を取り出します。
現在と違って大きくS E I K Oと書かれていますし、Sのマークも誇らしげ。
このSマーク、通称「蛇S(へびえす)」と呼ばれています。やっぱ動く状態にしておくことにしました。

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分解に入ろう・・・

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ゼンマイを緩めておいてとりあえず角穴車を外しました。

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・・・いかん、まず脱進機を外すのが先だった。

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テキパキばらしてこんな状態です。

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洗浄の過程は省略するとして組み立てに入ります。

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輪列周りを組んでおいて・・・

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実は輪列周りにちゃんと石を使っていないとこの行程がかなり面倒なのです・・・
まぁ、出来るには出来たけど・・・

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香箱側を組みます。この状態でゼンマイをまわしてみます。意外にスルッと動きました。
先に石の数が少なすぎると長期間の実用に耐えないと書きましたが、大体30年くらいでガタが出ると言うことです。この時計は文字盤も奇麗だったし、連続30年も使われなかったのかもしれません。

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その後アンクルを組みます。私の小指でだいたいの大きさが分かるでしょうか?

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矢印のところに組みました。

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脱進機も奇麗に洗浄したあと、このように組みなおします。

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脱進機を組んだ後の状態です。

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文字盤と針を組んで・・・

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ケースに収めて・・・

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出来上がり。意外に調子が良いようです。

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腕にしてみると少々小ぶりです。その当時の日本人の体格にあわせていたのかもしれませんね。
赤い秒針もオリジナルです。視認性を高めるために赤くしたのでしょうが、結構洒落ていると思います。
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プロフィール

U-BOAT

Author:U-BOAT
福岡県出身。縁あって静岡県浜松市に住み着いて10年になります。
いろいろなことに挑戦してみたいという気持ちは常にありますが、実力が伴っていません。
凝り性ではありますが、ネットの世界では私よりも知識の深い人はいくらでも居ます。
趣味も旅行を始め、多岐に渡ります。ジャンルにとらわれない少しばかり濃い目のブログを作っていきたいと思います。
ご指導、ご鞭撻よろしくお願いします。 2010年8月

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