令和3年3月 さようなら富士重工ラビットS202と・・・の旅 Vol.1
時刻はこのくらい。
題目のような旅行に行ってきました。
一体何のこっちゃ?と思う人が大勢でしょうから運転しながらおいおい説明していきましょう。
浜名湖沿いを移動中の写真です。
題目の富士重工とは現在の株式会社スバルが使用していた2017年までの会社名。
もともと「スバル」とは富士重工株式会社の4輪部門の製品群のブランドでした。ラビットとは同じく富士重工の2輪部門のブランドでした。
(細かい事を言うと、2輪部門にはハリケーンと言うネーミングのバイクも作っていましたし、農業発動機などにはロビンと言うブランドもありました。)
舘山寺スマートインターから東名高速道路へ。
ヒューンンンンンンンン・・・・・・
ダイハツハイゼットのエンジンはぶん回すとそういう音がします。
一番最初の方の写真で荷台に積んでいるのが見えたと思いますが、富士重工ラビットS202は私が愛媛に居た頃から乗っていたバイクです。(詳細はこちらをクリック)
ヤフオクに出品されているのに気付いて、2万円ちょっとだけ入札していましたが、何と私が落札してしまったのです。
浜名湖付近を通過中の写真です。
ラビットと言えばS301(詳細はこちらをクリック)が今でも取引の対象にされます。S302(ツーリングタイプ。301が3速に対して、4速エンジン搭載)やS601(詳細はこちらをクリック)などはちょっとお値段が高騰しています。
S202はどちらかというとビジネスバイクっぽい外観です。メーカーは当時「セミスクーター」を謳って売り出しました。しかしS301シリーズやS601と違って、それほど売れなかったようです。(生産台数3万台程度)
思いっきりホンダスーパーカブとぶつかったんですね。
そんな車両なのですが、落札してしまった以上は責任があります。ヤフオクで出た不動車を引き取らざるを得なくなってしまいました。
風、強(つえ)-な。
この日は強風のため、80キロ規制でした。
バイクはと言うと京都府内の人が出品していたため、バイク専門の陸送屋さんに頼んで愛媛に運んでもらいました。車両代と変わらないくらいのお金がかかりました。その時点では車両はエンジンはかかるものの、アイドリングは出来ない状態でした。
当時は自分一人では何ともできなかったので、エンジンを下ろして(それは何とかできました。)、九州の友達の所に持って行って、調べてみたところ、クランクのオイルシールが抜けていることが判明しました。
それを交換しただけでちゃんと動くようになりました。
伊勢湾岸道路を通過中。
一枚上の写真と一緒に見るとわかると思いますが、音羽蒲郡付近から同じトラックについて行っていました。
先方も時速80キロ程度で走っているから、ペースがちょうどよかったのです。
しかし、風が強いのなんの。海の近くの、更に標高が高い所では風にあおられて真剣に怖かったです。
前を走るトラックの荷台も画像の右側から吹く強風にあおられて、少し左に寄っているのが分かると思います。
ところでバイクの件ですが、私も本当はラビットのS301シリーズ辺りを気軽に乗りたいと思っていたのに、だいたいそんなもの廃車体ならいっぱいあるのに(詳細はこちらをクリック)、思いがけず、こんな誰も知らないであろうそんな車両に乗っていました。
いつか乗りたいと思って買っておいた車両群は、仕事が忙しくて全く手が付けられない状態でした。
そんなこんなで平成14年の夏から令和3年3月まで、足かけ19年、ずっと不人気車のS202に乗って来ました。
実際のところはいざ乗ってみると、案外軽快に走ることが出来て楽しかったということもあります。「意外に小気味よく走るな。他人と被らないから良いか。」と思いました。
レア車(残っている車両も少ないけど、欲しいと思って探す人も少ない)ゆえに、とうとう19年間一度も同じ車両とすれ違ったことはありませんでした。
四日市ジャンクションを抜けて新名神自動車道へ。
取り敢えず動けるようになったら最初は愛媛の職場の周りを試運転してまわりました。
大丈夫だと思ってからツーリングに行きました。(詳細はこちらをクリック)
それもいきなり高知県馬路村へ。
今考えたらかなり無謀な気がしますが、車両はちゃんと調子を崩すことなく走り抜けました。
バイクに乗って、愛媛県新居浜市の新居浜東港付近に浮かぶ大島と言う所にも行った事があります。大島とはこういう所です。(詳細はこちらをクリック)
大島なんて「いつかきっと行こう」と思っていると絶対に行くことは無いから、よし!と思って新居浜市営渡船で渡ったのです。
大島は港の周りしか集落が無く、島を1周してみると北側の方は無人島の様相を呈していました。
島の中の一番高い所にもバイクで上ってみました。
小高い丘でしたが、何故か畑しかないところにジュースの自動販売機がポツンとありました。
聞いたことが無いメーカーの缶コーヒーがあったので、試しに買って飲んでみましたが、メチャクチャ甘くて後悔しました。
草津PAまでひたすら走りました。
ほんの少しだけ止まったら、今度は神戸を目指します。
この時点で午後5時30分くらいでした。自然渋滞が始まっていて、少々焦りました。
ラビットS202は平成16年に浜松に転勤になってからも使い続けました。
途中でスズキ自動車の竜洋テストコースでの仕事も頂きました。
竜洋テストコースに富士重工S202で通勤したこともあります。最初はスズキの社員さんもぎょっとした感じで見ていましたが、そのうち「ああ、今日はあいつが来る日か。」みたいな扱いになったようです。
入り口の警備員のおじさんたちは私が来るのを「ウオオーッ!」と拍手喝采で迎えてくれました。
名神高速道路は京都付近まで渋滞が出来ていたので、京滋バイパスへ。その判断は正解で少しだけ渋滞にはまるとすぐにスムーズに走り出しました。
やったぜ。ほぼ間に合うパターンだ。
バイクはと言うと、途中でいよいよエンジンが不調になってきて、オーバーホールもしました。(詳細はこちらをクリック)
その頃には自分自身でも自信が無いなりにエンジンをばらして、組んでが出来るようになっていました。
自分でエンジンを組んでみたら、昭和40年の刻印を見つけたので、だいたい45年くらいはオーバーホールをしなくても動くんだなと思いました。
だからあと40年くらいは安心して走れると思ったのですが、さすがに今持っているスクラップ状態の車両を動かしてみたい気になったのです。こちらの旅行記(詳細はこちらをクリック)で浜松まで連れて帰って来た車両はこれから動かす予定の車両です。
おぉ~順調だぞぉ~。
前回(詳細はこちらをクリック)とか、前々回(詳細はこちらをクリック)のような大失敗は無いぞ。
しかしS202も最近は多少は注目されているようです。一つは50年くらい前の絶版スクーターとは言え、消耗部品は手に入ります。(リプロで作ってくれる業者さんが増えたのです。)S301辺りは旧車初心者でも安心して乗れるくらいの扱いになった気がします。
S601は高騰気味ですが、外し技?みたいな感じでS202に乗ってみようかな?みたいな人が増えたのかもしれません。
平成時代になって、S202を普段の通勤に使うヒトなんて私以外に居るのだろうかと思っていましたが、旧車をいじる系のブログで多少登場するようになりました。
やっとの思いで西宮料金所を通過。
名古屋を通過するまでは風が強くて敵わなかった。
乗るのを止めようと思ったら、売り飛ばすのかい?となるのですが、多分買った時よりも高く売れてしまうのでしょうが、何となく19年間のあれやこれやの思い出込みの車両だし、今はお金に困っている訳でも無いし、結局(暫く)乗らないと言うことにして、九州の倉庫へ持って行くことにしました。
魚崎ICから六甲アイランドへ。
やがてこの時間には・・
阪九フェリー神戸六甲アイランドターミナルに到着しました。
車検証を持って切符売り場へ。
この日は意外にも!一般徒歩客も大勢いるようでした。
ターミナルに入る時に体温を測って、検温済みの紙きれを持って行く必要がありました。
それでは「密」にならないようにすぐに車の所に戻りました。
乗り込んで程無くしたら乗船開始。
やったぜ!
軽トラだけど、5速ミッションだし多少の上り坂も力強く上れます。
この日は一般乗用車も多かったと見えて5Fのスペースには入れませんでした。
やれやれ、時速80キロくらいで走ったから約4時間30分くらいかかったぞ。(途中渋滞もあったしね。)
左の車両が富士重工S202、右の車両はヤマハメイト。
ヤマハメイトはと言いますと、これまた何となくヤフオクを見ていたら、うっかりこの車両が安価で出ているのに気付きました。2サイクルエンジンのメイトと言う説明だったから、高騰するのだろうと思って2万円ちょっとだけ入れて様子を見ていたら、なんと私が落札してしまいました。
困惑半分、嬉しさ半分でしたが、ところで割と人気があるはずの2サイクルメイトが何でこんなに安く落とせたのだろうと不思議に思っていたら、オートマチックメイトでした。(そんなのがあったなんて知らんかったなー!あんまり売れなかった車両のようです。)
取り敢えず動くようにしたけど、あまり乗らないだろうから取り敢えずついでに持って行くことにしました。
それでは階段で5Fまで行くのはちょっと辛いので、エレベーターに乗ると・・
ぶれましたが、こんな掲示板が目につきました。
ちゃんとしてるのね。
それではインフォメーションへ。
今回の部屋はスタンダードシングル洋室です。
DR36とありますが、本来はトラックドラさん用の部屋です。
前回のように一般旅客用のスペースに一部ある部屋を使うのかと思いきや・・
本当の(と言う表現で良いのか・・)トラックドライバーさん用のエリアに行くようです。
私の部屋はと言うと・・
部屋はこんな感じ。
以前は布団が化繊のキルケットのようなもので冬場だとちょっと寒い印象でしたが、薄い布団に改められていました。
一番舷側でしたね。ターミナルが見えます。
それでは午後8時前なので、食事に行こう。
・・・と思って6Fに上がると、意外に行列が出来ていました。
お客さんが本当に多いんだなぁ。
やっぱ、華の瀬戸内海航路だからこうでなくちゃいかん。スペースを取って並ぶのはちょっと困難な程度の行列でした。
待っていると外から汽笛の音がして、やがてさんふらわあごーるど(大分行き)が出港していくのが見えました。
この記事の続きはこちらをクリック。
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コメント
No title
お~、スタンダードシングルの布団が替わったのですね、あのキルトケットというか救命胴衣みたいなの
好きだったのに、売ってくれんか?とまで思ってました。
やっぱり神戸便だからか人がすごく多いですね、人が多いと緊張する自分には泉大津便が似合ってるな。
好きだったのに、売ってくれんか?とまで思ってました。
やっぱり神戸便だからか人がすごく多いですね、人が多いと緊張する自分には泉大津便が似合ってるな。
Re: No title
ぢぢさん、こんにちは。
あのキルケットは個人的にはちょっと寒くて苦手だったんですよ。
多分難燃性毛布よりも清潔感があるし、実際清掃も楽だったんでしょうけど。
変更されたと言うことは「寒くて眠れない」とかで毛布をくれと言う人もいたのではないかと思います。
あのキルケットは個人的にはちょっと寒くて苦手だったんですよ。
多分難燃性毛布よりも清潔感があるし、実際清掃も楽だったんでしょうけど。
変更されたと言うことは「寒くて眠れない」とかで毛布をくれと言う人もいたのではないかと思います。
堪能しました!
リンクのある記事も全部開けて拝読しました。凄いなあとしか言えません(笑)。私もかつて、ペーパーを書いていたことがあるので、引用や注釈には慣れていますが(さらに笑)。カシオの時計の件、ご配慮大変ありがとうございます。
No title
機械式で日差10秒とはプレミアムウォッチに入りましたね。w
軽トラで4速は高速はあまりに不向きと思います。差を付けることなく
メーカーは5速又はオートマなら4速のみにしておけば価格も下がるのに
もういじわるか?とさえ思えてしまいます。
私の知り合いが何人も軽トラ便の方ですが皆腰をいためていますので
シートなんかも相当質が悪いのでしょう。主観ですが仕事の車こそ
快適さを犠牲にしてはダメだと思います。レカロシートまではいらないから。w
軽トラで4速は高速はあまりに不向きと思います。差を付けることなく
メーカーは5速又はオートマなら4速のみにしておけば価格も下がるのに
もういじわるか?とさえ思えてしまいます。
私の知り合いが何人も軽トラ便の方ですが皆腰をいためていますので
シートなんかも相当質が悪いのでしょう。主観ですが仕事の車こそ
快適さを犠牲にしてはダメだと思います。レカロシートまではいらないから。w
Re: 堪能しました!
ダテさん、こんにちは。
私はお尻をふく紙程度のペーパーしか書けなかったのでその辺は何ともですが、自分の残したものを引用、注釈しているのはよく気付きましたね。
メールアドレスを連絡いただければこちらからメールします。
私はお尻をふく紙程度のペーパーしか書けなかったのでその辺は何ともですが、自分の残したものを引用、注釈しているのはよく気付きましたね。
メールアドレスを連絡いただければこちらからメールします。
Re: No title
サッピエロさん、こんにちは。
軽トラは5速マニュアルなら高速道路に上がるのも苦になりませんね。オートマチックに関しては3速メインだったと思うのですが、オートマを購入した人は高速道路に上がる機会があった後、押しなべて後悔するらしいです。
シートはあれなんですが、スペースユーティリティー上背もたれは直立しています。
軽トラに関しては、変にどこかに体を預けようとするのではなく、背筋を伸ばして直立不動で運転するのが一番疲れないような気がします。
時計はたまになんですが、シリアルナンバーなんて入っていない量産品なのですが、普通級のクロノメーター規格が取れそうなくらい精度が高く仕上がる時があります。そういう時は嬉しいですね。
軽トラは5速マニュアルなら高速道路に上がるのも苦になりませんね。オートマチックに関しては3速メインだったと思うのですが、オートマを購入した人は高速道路に上がる機会があった後、押しなべて後悔するらしいです。
シートはあれなんですが、スペースユーティリティー上背もたれは直立しています。
軽トラに関しては、変にどこかに体を預けようとするのではなく、背筋を伸ばして直立不動で運転するのが一番疲れないような気がします。
時計はたまになんですが、シリアルナンバーなんて入っていない量産品なのですが、普通級のクロノメーター規格が取れそうなくらい精度が高く仕上がる時があります。そういう時は嬉しいですね。