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SEIKO Marvel 19石の修理

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預かりものの時計です。
セイコーマーベルです。オーナーは年配の男性でしたが、普段使いしていたようです。
最近止まるようになったとのこと。





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ケースはひょっとしたら純正品ではないかもしれません。
昭和30年代の時計を今の今まで使用していれば、金メッキケースはさすがに腐食してしまいます。

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裏蓋を開けて確認。
汗の浸入は遭ったみたいですね。
マジックで数字が書き込まれていました。平成12年とか26年にメンテナンスを受けたのかと思いましたが、その記憶はないとのこと。

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バラバラにして洗浄が終わった状態です。

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まずは耐振装置の組み立て。
この耐振装置はセイコーの耐振装置でももっとも初期の物の一つです。

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修理台にセット。

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2番車と2番受けの組み付け。

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輪列の仮組み。

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1番受けをかぶせました。

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香箱の組み付け。

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角穴車の組み付け。
ここで竜頭を巻いてみてスムーズに動くか確認。

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アンクルの組み付け。

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テンプの組み付け。

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プルプル・・

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無事動き出しました。

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文字盤を組み付け、ケースに収めます。
ケースは表側から入れる必要がありました。

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最後に全体をチェックしましたが・・

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どうも竜頭が摩滅してしまって、ケースに収めた状態では非常に巻き上げがしにくいです。

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いろいろ調べてみると、セイコークラウンの竜芯はマーベルに流用できるようです。
部品取りの中に状態の良い竜芯を発見。

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ありあわせの竜頭を付けて無事完成。

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オーナーさんには結構喜んでいただいて、修理代の三ケ日ミカン(の摘果果実)を頂きました。
三ケ日ミカンとは農協の定める糖度に到達していないと「三ケ日ミカン」とは名乗ってはいけないそうです。
摘果果実だけど、十分に甘くて美味しかったです。
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コメント

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No title

綺麗にクリーニングされてますが、精度の調整なんかも
するのでしょうか?
月差3分くらいなら素晴らしい等めやすはあるのでしょうか。

Re: No title

サッピエロさん、こんにちは。

時計の精度調整はバネの振動周期の法則に基づくわけですが、ちゃんと調整するところがあります。
テンプのところに銀色のレバーみたいなものが有るのが分かると思いますが(緩急針と言います)、Fが早め、Sが遅めの調整となります。
セイコーマーベルは発売当初日差1分の物を出荷していたようです。
私はテンプを外しているので、付けたり外したりするだけで精度が変わると思いますが、基本余程誤差が出ない限りは緩急針は触らないでいます。
上手く行けば1週間で1分程度しか誤差が出ないこともありますよ。日によって進んだり遅れたりしているのだと思います。

No title

メカ時計ってすばらしいと思うのですが、私には、そこまで細かいのは、手が出せていません。
祖父にメカ時計の知識があったので、旋盤をいじっている姿を思い出します。
船に積む時計は、バイメタルで、歯車が熱伸びしてクリアランスが変わる分を調整する機構が付いていたと聞きました。
その点、腕時計は体温で一定なので、ぴったり合えば、石が減るまで狂わないんですかね?
それより先に歯車ですか?機会時計は5年に一度はメンテナンスしろなんて言われますものね!
何が最初に問題になるんですか?
トロロットのガスリーがブラジルで2位になりましたね!

Re: No title

トロロッソさん、こんにちは。

お爺さま、すごいですね。バイメタルと言うことは多分テンプの事ではないかと思います。
船にとって時計の誤差は命取りにもなりかねません。赤道直下、北極付近、嵐の時、いろいろあるから精度を上げる精一杯の努力をしていました。実は腕時計、海中時計でもテンプがバイメタルの時計はありました。戦前くらいまでだと思います。
その後は量産品でも精度が充分保証できるようになったので、コストのかかるものは消滅していきました。
ユリスナルダンと言うメーカーは船舶時計を作っていたので、会社のマークが錨になっています。

知り合いに元マクラーレンホンダのF1メカニック、現小学校教諭の方が居ります。
喜んでいますよ。
プロフィール

U-BOAT

Author:U-BOAT
福岡県出身。縁あって静岡県浜松市に住み着いて10年になります。
いろいろなことに挑戦してみたいという気持ちは常にありますが、実力が伴っていません。
凝り性ではありますが、ネットの世界では私よりも知識の深い人はいくらでも居ます。
趣味も旅行を始め、多岐に渡ります。ジャンルにとらわれない少しばかり濃い目のブログを作っていきたいと思います。
ご指導、ご鞭撻よろしくお願いします。 2010年8月

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