FC2ブログ

セイコー キングセイコーCal.4402の修理

DSC03842.jpg
愛媛時代にお世話になっていた方から時計の修理の依頼を受けました。

DSC03843.jpg
キングセイコーCal44系ですね。
ヤフオクでも割と高い値段で取引される時計です。
文字盤のSEIKOの下に筆記体でChronometerなんて書かれていると、とんでもない値段が付きます。

時々止まるようになった、操作も固いと言われたので引き受けました。







DSC03844.jpg
中を開けてみると、??綺麗ですね。
裏蓋を確認すると2014年にメンテを受けたようです。
多分ちゃんとした店のようですね。何が原因で動かなくなったのだろう。
ちゃんとまじめに分解してみよう。

DSC03845.jpg
1個1個部品を確認しながら洗浄。

DSC03846.jpg
まずは耐振装置の組み立て。


DSC03847.jpg
ここからスタート。

DSC03848.jpg
分カナの組み付け。

DSC03849.jpg
輪列の仮組み。

DSC03850.jpg
一番受けをかぶせます。

DSC03851.jpg
香箱を組みました。
ここで気になる所が有りました。ピンセットで指している部分。
偏摩耗しているようです。ポンチを打ってカシメた形跡があります。

DSC03852.jpg
角穴車を装着。

DSC03853.jpg
アンクルの組み付け。

DSC03854.jpg
テンプの組み付け。

DSC03855.jpg
プルプル・・

DSC03856.jpg
無事動くようです。

DSC03857.jpg
日の裏周りの組み立てに入ります。

DSC03858.jpg
あっという間にここまで進みましたが、カレンダーディスクの1,2の下辺りにある巨大なキックバネの組み付けは苦労しました。
飛ばしたら遠くまで飛ぶので探すのが大変です。

DSC03859.jpg
文字盤と針の取り付け。

DSC03860.jpg
ケースに収めていったん終了です。

その後オーナーの方にお伺いを立てました。
角穴車が偏摩耗していていて香箱がぐらつく原因になっていることなど説明しました。
「金に糸目をつけないからよろしく頼む!」と言われました。

ウホッ!


DSC03890.jpg
後日ヤフオクで同形式のジャンク品のキングセイコーを買いました。

DSC03891.jpg
メダリオンが盾になっていないので、こちらは後期型でしょうね。

DSC03895.jpg
贅沢ですな。
この個体から香箱の受け板を貰います。左が部品取りしたもの。
ルーペで拡大すると偏摩耗がほとんどないものです。

DSC03893.jpg
操作が固いと言われていた原因はこれです。竜頭がちびています。
50年以上の長きにわたって毎日1回巻いていたから摩滅したのです。

DSC03892.jpg
竜芯と竜頭はまだ新品が手に入りました。(ややプレミアム価格になっていますけど)

DSC03894.jpg
竜芯も購入したのですが、幸いオリジナルの竜芯も竜頭を外すことが出来ました。
こちらは(私個人用の)予備部品としていただきましょう。

DSC04035.jpg
無事完成しました。
部品取り用のキングセイコーの購入価格、竜芯と竜頭の購入価格はちゃんといただきました。
それでも普通の時計屋さんに出すより安かったそうで、喜んでもらえているようでした。
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

No title

凄い!職人です。修理業でも行けますね。私はそうゆうのがないから。
うらやましい。
それにしても、良さそうな時計ですね。バンドは何回も交換しているようですね。

Re: No title

サッピエロさん、こんにちは。

職人さんとはその道で食べていける人のことで、私は趣味の延長です。
キングセイコー以上になると、ネジの1本まで磨きが入っていて、綺麗な機械を積んでいますね。
同じ時代のスイス製みたいな洗練されたイメージは持っていませんが、国産ならではの武骨で朴訥とした機械だと思っています。
プロフィール

U-BOAT

Author:U-BOAT
福岡県出身。縁あって静岡県浜松市に住み着いて10年になります。
いろいろなことに挑戦してみたいという気持ちは常にありますが、実力が伴っていません。
凝り性ではありますが、ネットの世界では私よりも知識の深い人はいくらでも居ます。
趣味も旅行を始め、多岐に渡ります。ジャンルにとらわれない少しばかり濃い目のブログを作っていきたいと思います。
ご指導、ご鞭撻よろしくお願いします。 2010年8月

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
最新記事
最新記事
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR