SEIKO キングセイコークロノメーター Cal.5625-7060の修理

キングセイコークロノメーターです。

裏側のメダリオンは多少腐食がありますが、状態はまずまずです。
しかし竜頭は空転するし、時刻修正も出来ません。
今回はこの時計を修理することにしました。
ばらしている途中で竜頭で巻き上げ出来ない原因も、竜頭が引けない理由も分かりましたが、その辺は割愛。

バラバラにした状態です。

まずは耐振装置の組み立て。

機械台にセット。

輪列の仮組み。

受けを入れました。
竜頭が空転するのと引けない理由は受けを止めるネジが緩んでいたから。全体的にネジはゆるゆるでした。

角穴車の取り付け。
ちゃんと竜頭で巻き上げが出来るのを確認。

アンクルの組み付け。

テンプを組んだら・・

プルプル・・

無事動き出しました。

自動巻きの巻き上げ機構を組み付け。

セイコー56系の泣き所、日付変更の揺動レバーは壊れていました。
デッドストック品を取り付けました。
981-560は部品番号。

浜松でお世話になっている時計材料店の問屋さんでも最後の1個でした。

この状態から・・

こうなります。

文字盤と針を取り付け・・

綺麗に洗浄したケースに収めて・・

ガラスを組んだらベゼルを圧入。

無事完成です。
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