平成27年11月 東京出張でF.L.ライトの弟子を尋ねる旅

時刻はこのくらい。

土曜日の昼過ぎに浜松にやって来ました。
今日から明日まで東京で仕事があります。

13時11分発のひかりで東京へ向かうことにしました。


外は曇り空。残念ながら夜から明日の午前中に掛けて雨の予報です。
三島辺りで富士山が見えるのを期待していましたが、さすがにこの曇り空では無理でした。

本を読もうと思ったのですが、途中うつらうつらと寝てしまい気が付いたら横浜辺りまで来ていました。

品川で下りて山手線に乗り換え、五反田駅で降りました。

目的地まで東急線に乗り換えようと思いましたが、130円の料金がもったいなかったので徒歩で移動。

しばらく歩くこと暫し、最初の目的地に到着しました。

星薬科大学です。

正門までは雰囲気のあるイチョウ並木が続いていました。
創立は戦前までさかのぼる伝統校です。

正門前の警備員室で入構手続きを取りました。

するとこんな封書をくれました。
中には星薬科大学の薬草の植物園などの案内所が入っていました。
実は前日にこの大学に電話をして、部外者の私が構内の建物の中に入って良いかお伺いを立てていました。
電話に出られた方はちょっと困っているようでしたが、結局許可をいただけたようです。

警備員さんの案内で資料室を観させていただきました。

星薬科大学の創立の歴史などが紹介されていました。
WILLKOMMENはドイツ語でWELCOMEだな。このくらいは分かるぞw

このシガレットケースはドイツから送られて来たものらしい。
割っちゃったのねw

こちらはこの大学の創設資金を提供したホシ製薬のかつての商品。
ホシ製薬は小説家星新一の御実家のようです。

それでは目的の建物に向かおう。

星薬科大学本館です。

設計者はアントニンレーモンド。
アントニンレーモンドが自身の設計事務所を立ち上げた最も初期の作品です。
レーモンドはもともと巨匠F.L.ライトの事務所で働いていました。

だとすれば、どうしてもライトの影響を大いに受けるものだと個人的には思います。
この幾何学的な模様もそんな気がします。

その建物の中に入ると・・

こんな空間が広がります。


なかなか洒落た照明だ。
星薬科大学だけあって微妙に星型のデザインが入っている気がする。

扉はこのデザインで統一されていました。
もろにライト調だと思います。

アッサリ気味のライト調な印象です。

入れるところはくまなく観察。
この建物は階段がありません。地下に行くにもスロープです。
壁のシンプルな意匠もライト調ではないかと思います。
そして2階まではどのようになっているのかと言うと・・・

こんな感じです。


すべてスロープで結ばれています。
水平線を強調するデザインのライト建築の影響が大いにあると思うのですが、斜めに走るのはとても大胆だと思います。



一番上まで来ました。
本当はこの建物、メインホールが相当見ごたえがあるらしいのですが、さすがに普段は閉鎖されています。
先ほどの資料館で見たWILLKOMMENのホールは今でも美しく維持されているようです。

一番上の階から外を覗いてみました。
今度オープンキャンパスの時にシレッと入ってみようかな?

建物を出たら裏手に廻って後ろ姿も記念撮影。


最後に門扉を確認。多分オリジナルでは無いのではないかと思いました。

その後はもう1カ所見ておきたい物件があったので、タクシーで移動。
タクシーのドライバーさんが首都高で車が走っていないのは珍しいとか言っていたので写真を撮っておきました。こんな状態がしばらく続きました。

ようやく到着しました。

ここにはこんな建物があります。
同じくF.L.ライトの弟子であった土浦亀城の設計の個人邸宅です。

これは何となく明治村に保存されている帝国ホテルの意匠に通ずるものがあると思います。
建物の向かって左側が増築されているのが残念と言えば残念ですが、何はともあれまず戦災を免れてしかも現オーナーが大事に維持されていることは喜ばしいこと。


しっかりと門扉が閉じられているし、今でも個人の住宅であるからこのくらいの写真しか撮れませんでした。

タイムリミットだったなぁ。
この後見る見るうちに暗くなりました。

それでは本日の宿泊するホテルに向かおう。
とぼとぼ歩いて行って・・

駒込駅から山手線に乗って新宿へ。

天気予報通り雨が降り出してきました。

ホテルに入ってしまうと改めて外食する気も無くなるからここで夕食にしよう。
1坪何百万円するかわからない土地にある回転寿司屋はどんなものが出るのかも興味がありました。
以下食べたものです。








このホッキガイはうっかり1個食べてしまいました。

ミール貝だったかな?ちょっと毒々しい色でした。


御馳走様でした。美味しゅうございました。

その後再び歩いてホテルを探すの図。
新宿は生まれて初めて歩く土地で全く場所が分かりませんでした。すれ違う人に場所を尋ねようと思ったのですが、何だか変な勧誘か何かと間違われたみたいで半ダースほどの人から冷たい目線を浴びせかけられて無視されましたw

・・・と言うことで、何とか取引先の方から用意されていたホテルに到着。
今回宿泊のホテルは

中に入るとこんな感じ。

11月半ばの事でしたが、既に一部クリスマスの装いがありました。

はぁぁ、立派なホテルだなぁ。後で調べたらお値段も立派でした。
ロビーフロアの喫茶店です。フロントの場所が分からなくてここに入り込みました。(本当に田舎者ですね。)



先ほどの喫茶店の女の子に場所を聞いてようやくフロントに到着。

フロントでチェックインして指定された部屋にやって来ました。
ドアを開けたらこんな感じ。

ダブルルームのようですね。

ユニットバスはこんな感じ。

部屋に到着したのはこんな時間。

普段家に居ると子供がワーワーうるさくて落ち着いていられないからゆっくり本でも読んで過ごしました。

そしてこの日はこのまま寝付いてしまいました。

翌朝です。

午前5時に起きて朝風呂に入って身支度したらこんな時間。

午前6時頃に朝食を摂りに行きました。



こうやって見てみると、豪華そうに見えるのですが、実際は外来だと3000円以上もかかるのにこれだけ??と言った印象でした。


それではしっかり腹ごしらえしよう。

まずは本日のお料理(と言う名称で置いてありました)。

いちいち作ってくれるオムレツとその他ベーコンなど。

スクランブルエッグと野菜類。

サラダとベーコン。
何か似たようなものばかり量を多く取ってしまった。

本日のスープ。クリームスープでしたが、意外にもツナが入っていました。

ジュースはありがちなお味。

ご飯は取らずにパンを選びました。


この辺で苦しくなってきました。

御馳走様でした。美味しゅうございました。

それでは仕事の時間まで再び読書をするの図。こちらの本は戦前の住宅の本です。

この時間になったので・・

渋々仕事をして・・

後は楽しい意見交換会と言う名の立食パーチーww

以下食べたものを出していきます。

白身魚のカルパッチョ。生ハムメロン。サラミ。ロブスターとマンゴーの入ったサラダのようなもの。

イカを使った中華料理と合鴨のブルーベリー(かな?)ソースで煮込んだと思われるもの。その他鳥か何かの肝臓と思われるもの。

ローストビーフ!

ふかひれスープ!

ローストビーフは途切れることなく補給されていました。
端っこの方は賄になるんだろうな。

2回目のローストビーフはちょっと火が通り過ぎていた。残念。

寿司!
昨日のものと比較すると、昨日の回転すしの方が安くする努力が垣間見えましたw

デザート。

食後のコーヒー。
美味しゅうございました。御馳走様でした。
一つ残念だったのは朝食を無理して食べ過ぎて肝心な昼ご飯が食べれなかったことだなぁ。

こんな時間だし、今後の課題と言うことで帰ることにしよう。


外は天気予報通りすっかり晴れていました。


三島駅付近はまだ曇っていて富士山は見えず。

最後は天竜川鉄橋を渡るの図。無事浜松に帰ってきました。
何とこの記事には続きがあります。(詳細はこちらをクリック)
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コメント
No title
東急プラザホテルとはお高いところですねぇ。
政治家なんかもよく使っていますよ。
僕もたまにはスーツを着て出張したいです。
政治家なんかもよく使っていますよ。
僕もたまにはスーツを着て出張したいです。
No title
ロイドを彷彿させるデザインですね。設計者自身ロイドを気に入っていたとおもいます。
私の主観ですが、ロイドが設計したなら斜路のデザインは全然違うものにしていたと
思います。斜路等の要素は別の表現が実際には見受けられるからです。
時計は懐かしいデザインです。復刻してもいいほどと思います。
私の主観ですが、ロイドが設計したなら斜路のデザインは全然違うものにしていたと
思います。斜路等の要素は別の表現が実際には見受けられるからです。
時計は懐かしいデザインです。復刻してもいいほどと思います。
こんばんは。私学の建物はおしゃれですね。通える人は幸運かと。
立食パーティーは最近立つのがしんどくて。。。
立食パーティーは最近立つのがしんどくて。。。
Re: No title
こうじさん、こんにちは。
この日はホテルに入るまでに打ちひしがれることが多々あったため、東急プラザホテルの名前を聞くとこの旅行記のように新宿の街中で人に道を聞こうとしても冷たく無視されまくった記憶がよみがえるようになりますた。
この日はホテルに入るまでに打ちひしがれることが多々あったため、東急プラザホテルの名前を聞くとこの旅行記のように新宿の街中で人に道を聞こうとしても冷たく無視されまくった記憶がよみがえるようになりますた。
Re: No title
サッピエロさん、こんにちは。
星薬科大学本館はとても戦前の設計とは思えない内装で、無理して訪問して良かったと思いました。
ホールも見てみたいのですが、オープンキャンパスを狙いたいです。
レーモンドの建物はまだ意外に残っていますね。
最近は素人なりに戦後の建物も少し目を向けるようにしています。
星薬科大学本館はとても戦前の設計とは思えない内装で、無理して訪問して良かったと思いました。
ホールも見てみたいのですが、オープンキャンパスを狙いたいです。
レーモンドの建物はまだ意外に残っていますね。
最近は素人なりに戦後の建物も少し目を向けるようにしています。
Re: タイトルなし
あきらさん、こんにちは。
立食の時は知らない人しかい無さそうなエリアに陣取るのが良いと思います。
うっかり喋りこまれたらお皿と箸を持ったままのお預け状態になってしまいますね。
私も立食の時は30分勝負にしていますよ。
立食の時は知らない人しかい無さそうなエリアに陣取るのが良いと思います。
うっかり喋りこまれたらお皿と箸を持ったままのお預け状態になってしまいますね。
私も立食の時は30分勝負にしていますよ。
No title
ここって、京王プラザホテルですよね?
Re: No title
FAQさん、初めまして。
ご指摘の通り京王プラザホテルですね。校正しました。
宿泊したのは私鉄会社のホテルだった・・・と思いながらブログを作ったので、どこの会社か確認しないままでした。
今後ともよろしくお願いいたします。
ご指摘の通り京王プラザホテルですね。校正しました。
宿泊したのは私鉄会社のホテルだった・・・と思いながらブログを作ったので、どこの会社か確認しないままでした。
今後ともよろしくお願いいたします。